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2010.04.28

グラン・パリ法案反対と精神論的な建築教育論

WEB版Le Moniteur誌の記事である。フランスの建築界では景気はまあまあで、2010年第1四半期では、着工数は5%減であるが、建築許可は6.8%増であるらしい。これからすこし良くなるということであろうか。

グラン・パリ計画は建築需要を喚起するのではあろうが、プロジェクト理念としてはどうか。

http://www.lemoniteur.fr/131-etat-et-collectivites/article/actualite/702125-grand-paris-jean-paul-huchon-denonce-un-passage-en-force

グラン・パリについての記事。ジャン=ポール・ユションは力ずくで法案をとおすことを非難(2010年4月27日16時49分(現地))。ユションは社会党の議員。イル=ド=フランス地域圏社会党主席とグラン・パリ特別委員ジャン=リュク・ロランは、特任大臣クリスチァン・ブランを批判した。大臣が上院でとおそうとしているグラン・パリ法案は民主主義への挑戦だという。法案に従ってグラン・パリを実現しても、イル=ド=フランス交通網であるフランシリアン、ハウジング、首都圏西部の不均衡には弊害が多く、しかも地方分権法を踏みにじるものである。

グローバル化と地方分権の葛藤というわけである。社会党が元気なのもフランスらしい?

これもWEB版Le Moniteur誌の記事。建築教育について。

http://www.lemoniteur.fr/159-culture/article/actualite/702115-colloque-architecture-education-transmettre-une-passion

シンポ「やる気のでる建築教育」を建築特別大学で(2010年4月27日12時02分(現地))という記事。シンポは5月7日に開催される。パネリストとして、Peter Cook, Odile Decq, Hans Hollein, Amancio Pancho Guedes, Bernard Tschumi, Jay Chatterjee, Eric Owen Mossというからそうそうたる面々である。教育者としての建築家がいかに自分の情熱やインスピレーションを学生たちに伝えるか、というもの。教育には、インスピレーション、情熱、建築愛、心理的資質などなどが必要なのだという観点らしい。

日本では、制度や歴史などを振り返って大きな枠組みで論じることが多いが、パリではなにか精神論である。スポ根ならずアキ根、というわけであろうか。

BS1をみていると、小麦の価格が暴落したので、農業経営者たちがストを展開し、トラクターでパリまで乗り込んできているようであった。建築家たちが仕事よこせといって街にくりだすことはないであろうが、建築ぢからの表出法ももちろん違ってくるであろう。

建築シンポジウムというのは、労働者や勤労者のストライキやマニフェスタシオンに相当する、と考えると面白い。この年中行事がなされているあいだは、かの社会は大丈夫なのかもしれない。

景気もそこそこらしいから、元気を出そう、というわけであろうか。

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