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2008.10.17

ベルン/アンジェ/パリ/シンセンのプチ世界一周

(1)ベルンにて。ダニエル・リベスキンドがショッピング・モールを。

ウェブ版Architectural Record誌の記事(2008年10月16日付)。リベスキンドが、スイスのベルン市に建設していたショッピング・モール「Westside Shopping and Leisure Centre」が10月8日にオープンした。もちろんアメリカタイプの閉鎖的な施設であり、7店舗、10飲食店(マクドもスタバもある)、144部屋のホテル、映画館には11スクリーン、など。プール、スパもある。

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しかしアメリカとは違い、近くには住居も。老人向け95戸。800戸のアパート。

内部では、通路がトラスで支えられ、鋭角に交差するダイナミックなものらしい。三角窓から自然光をとり入れていて、蛍光灯ではない。

高速道路をまたぐような形で建設されている。パーキングには1275台収容。ベルン中心部からコミューター列車で8分でこれる。

リベスキンド自身は「自然と文化をもたらすことで、ショッピング・モールに尊厳を与えられるのだ」と述べている。記事はもちろんそのことを、若干の皮肉を込めて書いているのだが。

(2)アンジェにて。木造住宅展(Salon Maison Bois)の第10回目が開催されている

ウェブ版ル・モニトゥール誌(2008年10月16日付)。10月17日から20日まで(短いね)。これまでフランスでは木造住宅は、とくに戸建てでは、マイナーであった。ところがいろいろ頑張って、「フランスにおける木造の市場はまさに離陸せんとしている」状況なそうな。もちろんまだまだ後進的。木造住宅の割合は、フランス西武地区で9%、しかし全国平均は4%。しかしドイツ30%、北欧60%、北米90%。

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記事のなかには注目すべき一節。森林の面積は1830年のときより、二倍になっている。おお、これは重要。ナポレオン三世時代に大植林政策があったのだ。日本も、江戸時代に森林をいちど使い尽くして、現在はむしろ再生した状態なのである(再生はしたがメンテできなくなった、という別の問題ができているが)。ヨーロッパでは森林を使い尽くした、などとステレオタイプで考えない方がいい。

(3)パリにて。ポンピドゥ・センターで未来派展が開催されているらしい。

ウェブ版ル・モンド紙の記事(2008年10月16日付)。イタリアの詩人マリネッティがル・フィガロ紙に未来派マニフェストを発表したのが未来派の発端である。ポンピドゥ・センターでは、その100周年を記念する展覧会を開催しているらしい。

記事は辛辣だ。「苦い失望」で紹介が始まる。ガラスケースに文献を展示したのでは、理念はわからないよ。絵画の展示も、彼らの全体芸術という理念には遠いよ。1960年代的な章だて展示でないのはよいが、キュビズムが未来派にどう影響をあたえたかを軸にしているが、一方でもう一方を説明できるわけがないではないか。未来派が与えた影響も箇条書きになっているだけで、彼らの間でなされた大論争も描かれていない。云々。あとは記事をみてください。

ご当地のことですからね。記者も凄腕です。しかしこうゆう記事はわりとフツーです。日本には批評がないといわれても、不思議ではない。

(4)シンセン(中国)にて。屋上庭園のある複合ショッピング施設案が当選。

ウェブ版ビルディング・デザイン紙(2008年10月16日付)の記事。CJ.リムはここ18カ月で12のコンペにエントリし、やっと大プロジェクトを勝ち取った。オフィス。リテール、住戸、講演、五星ホテル、をふくむ複合施設。

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・・・風がつよくてあまりのどかではないと想像しますけど。

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