港市のデザイン/ランドスケープデザイン1
設計の実例です。
▼ヘルシンキの聖堂と港。教会の高いドーム。じつはちかくの港にとっては、よりランドマーク。港の景観要素としては、よくある。
▼アルジェの港。海に面するファサード。パリのリヴォリ通りを模倣したものとされている。
▼ホンコン(返還前)。高層オフィスと連絡船の、非媒介的接続。
▼メコン・デルタ(ベトナム)。フランス人が建設した大運河。近代におけるランドスケープデザインとして、これ以上のものがあるだろうか。水上マーケットは庶民の生活。
▼ブレスト市のパブリックアート。サン=ルイ教会。矩形のホールのような内部空間だが、どちらかというとゴシック的。ハイサイドライト、ステンドグラスがそれ。
▼カブール Cabourg。ノルマンディ地方にあるリゾート都市。リゾートマンションから砂浜までが間近。
▼ドヴィル Deauville。やはりノルマンディ地方にあるリゾート都市。ハーフチンバーの様式は、むしろ山地の様式であり、海に特有ではないが。
▼Cancale;ブルターニュの村。牡蠣市場。
▼Gruisson。南仏、地中海沿岸のリゾート地。しかし中産階級用?。映画《37.2 Le Matin》(ベティ・ブルース)の舞台にもなった。
▼ロリアンLorientのノートル・ダム・ド・ヴィクトワール教会。ビザンチン様式を現代化したもの。なぜゴシック様式ではないか、は考察のためのいいテーマ。ポール・ルイ要塞。ここにはフランスの東インド会社の本拠があった。
▼マルセイユ市。古い港はいまはヨットハーバー。丘の上のNotre=Dame de la Grande教会。丘上の教会と、港が、たがいに景観として見る/見られる関係に。
▼パリのアンドレ・シトロエン公園。幾何学的なフランス式庭園と、壁で囲まれた中庭にような区画。住宅地との緑の連続性。市/国の行政の垣根を越えることで、公園はそのままセーヌ川まで連続している。
▼サン=マロ市の港湾と都市。サン=ヴァンサン教会。教会内部の高窓。教会堂と都市空間の媒介性のなさ、直接的な隣接性。軒下を借りたような店舗。
▼シカゴのダウンタウンと科学博物館。屋上のプール。人工の池に面する古代神殿風ファサードは、まさにクロードが描く、アルカディア的風景。
▼ソーク・インスティチュート(ルイス・カーン)。中央の水路は、そのまま海にまで連続しているかのようである。
▼ヴェネツィア、サン・ジョルジョ・マジョーレ教会。水/人間、広場/運河のより直接的な連続性。
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