« 土居研の屋上庭園バーベキュー | トップページ | パリの建築・遺産都市のオープニング »

2007.10.16

逆説のすすめ

 日本人の発明にして英知、逆説である。

 これは禅の深く良き伝統であろう。善にして悪、大にして小、上にして下、これを理解するのが日本人の道である。

 日本の英知であるが、フランスの英知でもある。ぼくの学習したフランス古典主義で、建築の美は無根拠であると主張した人がいた。その人は、建築は無根拠であるがゆえに、だからこそ、規則をしっかり定めて、守らなければならないと主張した。これはフランスに限定されず、人類共通の真理である。およそ規則、決まり、原理には根拠がないのである。それは人類共通の普遍的なものである。なぜなら原理はなにかべつの原理を根拠にして成立している。であるから原理の体系はおたがいに支え合っているだけであって、基本的には無根拠である。しかしそういうからくりを知りつつ、それを守る、それこそが人類の英知なのである。

 しかし世の中にはそれを自覚しない朴念仁が多い。困ったことだ。原理主義の一歩手前である。

 逆説的なことをいろいろ述べてみよう。筋トレは筋肉の細胞を一度破壊して、成長させる。お金は大切、しかしお金だけが人生ではない。歴史の研究をとおして過去を知るのは、現代を理解するためである(これは通念だが)。地域の固有性を知るのは、グローバルな同時的な構造を理解するためである。云々。

|

« 土居研の屋上庭園バーベキュー | トップページ | パリの建築・遺産都市のオープニング »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/424713/8455958

この記事へのトラックバック一覧です: 逆説のすすめ:

« 土居研の屋上庭園バーベキュー | トップページ | パリの建築・遺産都市のオープニング »