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2007.09.23

イスラム圏のキリスト教会建築

 ふたつの教会は似ていないだろうか。三角のペディメントと大アーチ、大きな円形の薔薇窓 、こまやかなアーケード、3連アーチの玄関という構成である。塔のつきかたが違うが、どちらも双塔である。 

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  これは「東方旅行」ですでに紹介したものである。左はチュニスの大聖堂、右はアルジェのサン=シャルル教会。建築的には同じ系統のデザインであって、同一建築家がさまざまなバリエーションを展開したというようにも想像できる。すくなくとも同じ教団の建築政策のもとで設計されたのであろうと推測される。イスラム圏における植民地時代の建築はまだまだ十分には紹介されていない。また教会はかならずしも国家的枠組みに対応しているわけではない。・・・しかしいずれにせよ、アルジェとチュニジアにおいて類似の教会デザインがなされたことは、なんらかの背景があったことを推定させる。

 残念なことにWEBで検索しても、オルガンの紹介であったり、古い絵はがきの紹介であったりで、建築家や建設年代はよくわからない。20世紀初頭であろう、くらいである。また最新の文献でもくわしくは紹介されていない。

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サン=シャルル教会の古い絵はがき。WEBより。

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