« 東方旅行(011-012)グラナダ、アルヘシラス、タンジェ | トップページ | 【書評】大野芳材『フランス近世の美術』財務省印刷局2003 »

2007.08.16

【ノスタルジー】多摩ナンバーのビートル

Dscn5260_4  10歳のころから憧れの車であった。「ボーイズライフ」誌を読んで、というところがいかにもである。ビートルズの『アビイ・ロード』LPジャケットにも写っていたのが拍車をかける。購入したのは鷹番にあったフラット4(といってもサッカーのことではなく水平4気筒のこと)専門の店で。76年式。生産中止になる直前である。真のエンスーなら50年代ものを狙うのだろう。しかし身のほどを考えた。

Dscn5144_4 出自はドイツだが、リストアしてカスタマイズするのはカリフォルニア式だ。日本のビートル文化はアメリカ経由であった。だからサーファーが似合う。またロサンジェルスのガレージのなかからIT産業が成長したことを考えると、ビートルとPCは似た環境で育った(成熟した?)ともいえる。今ならパーツ選びを楽しみながら自作PCを組み立てるように、あーだこーだいいながら世界で唯一のマイビートルとするのであった。

Dscn5267 当初はサンデードライバーだった。奥多摩にも出かけたが坂道はつらかった。最長ドライブが立川/本郷。新宿でタクシーに接触したようなきがするが、むこうは気がつかなかった。もう時効である。こんなブレーキで首都高など走るものではない。日曜、丸の内を優雅に走る。転勤になったので、横浜港からフェリーにのり、関門橋をくぐって北九州に到着し、そこから福岡までドライブ。しばらくは通勤の足となった。軽が後ろからぶつかったが、傷ひとつ見つからなかったので、なかったことにしてあげた。

Dscn5257_3 福岡にもフラット4専門店があったのでリストアしてもらう。ブレーキ(まったく効かなかったので)、板金、インパネ、シート(グレーの色などわれながらセンスがいい)など、一新した。ドアに雨水がたまる欠陥も直した。タイア内側の白い塗装もデザインである。ちゃんと空調もつけた。

 結局エンジンがどうにもならない。大分自動車道の峠でエンジン不調となり、それからアクセルを床まで踏み込んで大分に着き、なんとか福岡にも戻ってきた。ギアは2速に固定。高速でこんな運転は命がけである。結局ゴルフに乗り換えた。

Dscn5264_2 かくも惚れこんだのに、けっこうあっさり手放した。今となっては純愛とでもいっておこう。それが純粋なうちに、汚れてしまわないうちに、美しい思い出としようという、自爆テロ的な愛の昇華なのであった~。

|

« 東方旅行(011-012)グラナダ、アルヘシラス、タンジェ | トップページ | 【書評】大野芳材『フランス近世の美術』財務省印刷局2003 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/424713/7555273

この記事へのトラックバック一覧です: 【ノスタルジー】多摩ナンバーのビートル:

« 東方旅行(011-012)グラナダ、アルヘシラス、タンジェ | トップページ | 【書評】大野芳材『フランス近世の美術』財務省印刷局2003 »